お客様が抱えられていた課題
男子が家庭科を楽しめるような道具を。
時代に応えたのが「ドラゴン」だった。
誰もが一度は見たことのある「家庭科のドラゴン」が開発されたのは1999年のこと。
1993年に中学校で男子の家庭科が必修となった6年後のことでした。それまでも小学校では男児への家庭科教育が行われていたものの、
より「男児が家庭科を楽しめるように」という機運が高まっていた時代でした。
その中で学習用具を学校に販売する新学社様は「どんなキャラが裁縫道具のパッケージに使われていれば男児に選んでもらえるのか」を熟考。
「ドラゴンを使うといいのでは?」というアイデアの種が生まれたものの、具体的なデザインはどう設計すればいいかのノウハウがなく制作に苦慮したそう。
そこで、キャラクター制作を専門とするサンワードにご依頼をいただきました。
課題に対して実施したこと
決して「学童が対象」だからと目線を合わせすぎない。
重要なのは世界観の作り込みだった。
サンワードがご相談をいただいた上で最も重視していたのは「これまでの用具にない斬新なものをつくること」でした。
キャラクターをつくる上では、当時流行っていたRPGに多く見られた「西洋神話」風の世界観を再現。
いい意味で「教育現場らしくない」デザインを心がけました。
またメインキャラクターにはフランス語で「重い・軽い」を意味する「LOURD LEGER(ルール・レジェ)」と命名。
「重力を司る天空の帝国を守る神獣」という設定まで作り込み、「男心」をくすぐることに全力を尽くしました。