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WORKS

株式会社新学社

#キャラクター事業×セールスプロモーション事業

家庭科のドラゴン」として25年学校に君臨。
選べる裁縫道具」の中から一番人気に。

プロジェクト期間:25年間 / 使用したキャラクター:ドラゴンシリーズ

お客様が抱えられていた課題

男子が家庭科を楽しめるような道具を。
時代に応えたのが「ドラゴン」だった。

誰もが一度は見たことのある「家庭科のドラゴン」が開発されたのは1999年のこと。
1993年に中学校で男子の家庭科が必修となった6年後のことでした。それまでも小学校では男児への家庭科教育が行われていたものの、
より「男児が家庭科を楽しめるように」という機運が高まっていた時代でした。
その中で学習用具を学校に販売する新学社様は「どんなキャラが裁縫道具のパッケージに使われていれば男児に選んでもらえるのか」を熟考。
「ドラゴンを使うといいのでは?」というアイデアの種が生まれたものの、具体的なデザインはどう設計すればいいかのノウハウがなく制作に苦慮したそう。
そこで、キャラクター制作を専門とするサンワードにご依頼をいただきました。

課題に対して実施したこと

決して「学童が対象」だからと目線を合わせすぎない。
重要なのは世界観の作り込みだった。

サンワードがご相談をいただいた上で最も重視していたのは「これまでの用具にない斬新なものをつくること」でした。
キャラクターをつくる上では、当時流行っていたRPGに多く見られた「西洋神話」風の世界観を再現。
いい意味で「教育現場らしくない」デザインを心がけました。
またメインキャラクターにはフランス語で「重い・軽い」を意味する「LOURD LEGER(ルール・レジェ)」と命名。
「重力を司る天空の帝国を守る神獣」という設定まで作り込み、「男心」をくすぐることに全力を尽くしました。

ロングランヒットのために意識したこと

幅広いシリーズ展開による存在感を活かし
大人にも愛される広報活動を実施。

ドラゴンシリーズが「家庭科のドラゴン」として愛された理由は、その特異なキャラクターデザインだけではありません。
学校生活の全般において「ドラゴンシリーズ」を愛用してもらえるよう、彫刻刀からエプロンまであらゆる教材での活用をご提案。
その全てにおいて、新たなキャラや色違いなどのデザイン提案を行い、児童に長く愛されるデザイン、商品展開を心がけました。
また2024年からは広報活動の一環として、コミックマーケット(通称:コミケ)への出店販売やプロレス団体「ドラゴンゲート」とのコラボを開始。
小学生時代「家庭科のドラゴン」を愛用していた大人に向けノスタルジーを感じさせる施策を行い、販路拡大や認知度向上に大きく貢献することができました。

プロジェクトを通して得られた成果

1年で10万個以上の売り上げをマーク。
あっというまに小学校男子の人気者へ。

ボツになったものを含めると、ドラゴンのキャラクターのアイデアは50以上。そんな開発者の熱がこもった「ドラゴンシリーズ」は、
25年以上のロングランブランドに成長しました。その攻めたキャラクターデザインが功を奏し、新学社様の商品ラインナップの中でも売上No.1をマーク。
一学年の児童を対象に1年で10万個以上を売り上げるなど、男児を中心に大好評を博すことができたのです。
その後、新学社様以外の学習教材メーカー様からも「ドラゴンシリーズでデザインを作ってほしい」とご要望をいただいたことから、
男児人気のデザインを有することが「学校への教材営業のしやすさ」「家庭科を好きになってもらうこと」につながると言えるでしょう。

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