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WORKS

オリオン株式会社様

#キャラクター事業

お菓子のパッケージに30年起用され、
ブランドの顔として売上150%伸長に貢献。

プロジェクト期間:33年間 / 使用したキャラクター:リトルボブドッグ

お客様が抱えられていた課題

定番ブランドの新製品発売に向けて
明確な「子ども向け」訴求が必要だった。

「シガレット(タバコ)を模したお菓子」が他社から発売されたのは100年前。
他社製のものは成人向けでしたが、「大人のマネをしたがる子どものために」とオリオン株式会社が販売したのが「ココアシガレット」でした。
当商品は「憧れの大人」をイメージさせる落ち着いたパッケージでしたが、販売を続ける中で
「タバコにも甘い味や辛い味などラインナップがある。『ココアシガレット』にも新しい味を登場させたい」との想いから新しいラインナップを発想。
そこで従来の「タバコ」イメージを振り切った、より子どもらしい味わいの「コーラシガレット」の販売を決定したのです。
そこでオリオン社の中で生まれたのが「もっと思い切って子どもに届くようなアピールをしていきたい」という意識でした。

課題に対して実施したこと

利益を確保しつつ、
付加価値で
愛してもらえる「キャラクター」戦略を

そんな中、弊社から提案したのが「リトルボブドッグ」の活用でした。
「お菓子のパッケージにキャラクターを起用する」といった文化が珍しかった時代に、商品の顔となるキャラクターの起用を提案したのです。
当時のお菓子市場は「食玩をつける」などの施策で差別化を図るのがメインの戦略でした。
しかし商品一つひとつの単価が低い中、そのような施策で利益低迷に苦しめられるメーカーも少なくなかったのです。
そこで「キャラクターを愛してもらう」というイメージ戦略をとることで、利益を確保しつつユーザーとの関係性をつくることに。
頭身の低い動物キャラクターが人気になり始めた時期だったこともあり、リトルボブドッグのパッケージ掲載をご決断いただきました。

ロングランヒットのために意識したこと

時代に求められる「カワイイ」を。
4度にわたるキャラクターのリニューアル。

決して「提案して終わり」にしないのが、30年以上前からつづくサンワードとしての企業姿勢です。
1991年にパッケージに採用してから、計4度のパッケージ変更をご提案。
その度に「時代に求められる『カワイイ』姿」を見つめ直し、少しずつキャラクターの等身を低く描くよう姿を変えてきました。
また「コーラ味」に加え新たなシリーズを発売すると伺った際も、そのフレーバーに合わせた商品パッケージをご提案するなど、
シリーズ全体を見つめたブランド設計を心がけました。

プロジェクトを通して得られた成果

子どもに愛される「」に急成長。
30年経っても愛されるお菓子へ。

パッケージに「リトルボブドッグ」が載ってからというものの、今や「コーラシガレット」は30年販売が続くロングラン商品に。
現在のパッケージには、商品名よりも「リトルボブドッグ」の文字の方が大きく配置されるほど、
キャラクターが商品の「顔」として認知されるようになりました。
また、コーラシガレットが「懐かしい駄菓子」として、各種メディアに大々的に取り上げられるような現象も勃発。
さらには近年の「レトロブーム」も背中を押し、大手コンビニエンスストアでの商品の取り扱いが開始されることになりました。
30年以上コーラシガレットの販路拡大に貢献し続けた結果、年間の売上額は販売を開始した当初から150%増を達成することができたのです。

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