STORY CANDY BAD DOLLS

一手に入れられないものもある。だからこそ手に入れられるものは手に入れなくちゃならない。なんとしてでも。一一
ある国の、ある小さな街の外れにある、森の奥…そこには女の子が1 人で住んでいる大きな大きなお屋敷があります。
その女の子の名前は、ケリー。7 歳。ちょっぴり強がりで内気な子。器用で、裁縫が得意。
なかでも、ぬいぐるみ作りが大好きなケリーは、いつも黙々と人形作り。
でもどんなにいっぱい作っても、納得のいかないケリー。そしてどんどん溜まっていく失敗作のぬいぐるみ。
そう、実はこの物語はこのぬいぐるみたちが主人公なのです…。
個性豊かでちょっと不気味なぬいぐるみたちがたくさん、森の中。
イタズラ大好き、不思議なコウモリたちはそのぬいぐるみたちに命を与えてしまいましたとさ。
すると動き出したぬいぐるみたちは、少しでも完璧な人形になろうと、誰よりも輝こうと
お互いのほしいものを奪い合い始めました。
そしていつからかぬいぐるみたちは「CANDY BAD DOLLS」と呼ばれるようになり、
「CANDY BAD DOLLS」は「CANDY GOOD DOLLS」を目指してるんだと噂になりました。
「CANDY BAD DOLLS」…、失敗作のぬいぐるみたち。だけど実はみんな完璧じゃない。そんな事分かってるんだ。
だからこそ、理想を目指して、完璧を求めて自分を磨く。
欲しいものは手に入れなくちゃならない。なんとしてでも。
だって輝きたいから…。
いつか「CANDY GOOD DOLLS」、完璧になれるように。
今日も誰かと、チェンジング。